
大正製薬が販売しているリアップシリーズは、日本では発毛剤の代名詞とも言える商品です。
1999年に発売されたロングセラー商品で、育毛や発毛に知識のない人でも名前を知っているくらい超有名と言えるでしょう。
日本の薄毛・ハゲに悩む多くのユーザーにリアップは非常に支持されていますが、はたして発毛剤を選ぶ際のベストな選択肢と言えるのでしょうか。
そもそもリアップってどんな発毛剤?
リアップは、発毛有効成分のミノキシジルが配合された発毛剤です。
1999年に大正製薬が発売し、現時点で日本で唯一発毛効果が認められた医薬品になります。
リアップシリーズのラインナップはたくさんある
リアップシリーズはミノキシジルの配合濃度やタイプ別に全部で5種類の商品があります。
ミノキシジル濃度 | 内容量 | 価格 | |
リアップX5プラス | 5% | 60ml | 7,611円 |
リアッププラス | 1% | 60ml | 4,093円 |
リアップ | 1% | 120ml | 6,519円 |
リアップジェット | 1% | 100ml | 3,691円 |
リアップの発売当初はミノキシジル1%配合の商品のみでしたが、2009年にはミノキシジルを5%配合したリアップX5、2015年に成分を追加したリアップX5プラスと年々バージョンアップを重ねています。
リアップを使ってより強力な効果を得たい場合は、ミノキシジルを5%配合したリアップX5プラス一択と言えるでしょう。
ミノキシジル濃度 | 内容量 | 価格 | |
リアップリジェンヌ | 1% | 60ml | 5,330円 |
また、リアップでは薄毛(FAGA)に悩む女性向けの商品として、ミノキシジル1%配合で成分を女性向けに調整した、リアップリジェンヌも用意されています。

ミノキシジルは入っていないので、発毛効果はない。
ここで紹介した以外にも、ミノキシジルを配合していないプレリアップシリーズとしてシャンプーやマッサージトニックなども存在しています。
このようにリアップシリーズは非常に多くのラインナップが用意されており、多くのユーザーのニーズに答えているのです。
リアップのミノキシジルって何がいいの?
リアップに配合されているミノキシジルは、現在日本で発毛効果があると認められている有効成分です。
ミノキシジルは、もともと高血圧用の薬として開発されましたが、副次的に発毛効果が見られたことから、1980年代にアメリカの製薬会社のアップジョン社が発毛剤として転用し、2%のミノキシジルを配合したロゲインを発売しました。
ミノキシジルは血管拡張作用があるため、毛乳頭細胞や毛母細胞が活性化して発毛すると考えられていますが、詳しい事は未だに解明されていません。
しかし、発毛効果を認められた数少ない有効成分のため、薄毛・ハゲに悩むユーザーの救済手段となっているのは間違いないでしょう。

内服した方が効果が高いと言われている。
画像はミノキシジルタブレット。
なお、ミノキシジルは、もとは内服薬のため、内服した方が強い効果が期待できます。
その反面、副作用のリスクもあるため、多くのミノキシジルの発毛剤は頭に塗るような外用薬となっているのです。
そういった事情はあるものの、ミノキシジルタブレット(通称ミノタブ)などの内服タイプの発毛剤を個人輸入して使っているユーザーも少なからず存在しています。
リアップって効果あるの?
リアップの使用を検討している、使用している方にとって気になるのは、『リアップは効果があるのか?』という点です。
リアップの効果については、大正製薬が公表している実証データがあります。

この実証データは、リアップX5をおよそ1年にわたって使い、結果を医師が評価したものです。
このデータによると、使用し始めてから6ヶ月経過した時点では9割以上の人に何らかの改善が見られ、1年経過時点では7割以上の人に中程度以上の改善が見られたことがわかります。
このデータにどれくらいの信ぴょう性があるかはわかりませんが、リアップは厚生労働省から発毛効果のお墨付きももらっているだけあってある程度以上の効果が期待でき、ミノキシジルにちゃんと発毛効果がある裏付けと言えるでしょう。
リアップに隠された3つのデメリット
日本で唯一厚生労働省のお墨付きももらっており、実証データも揃っているリアップですが、無視できないデメリットもいろいろあります。
ミノキシジル濃度がそんなに高くない
リアップの中で最もミノキシジル濃度が高いのは、5%配合のリアップX5プラスですが、海外製のミノキシジル発毛剤と比べると、そこまで濃度が濃いとは言えません。
例えば、別記事「【決定版】最強の発毛剤ランキング」でご紹介しているポラリスNR-10の場合、配合されているミノキシジルは16%となり、リアップの3倍以上の濃度になります。
もちろん全員が16%の濃度のミノキシジル育毛剤が必要かは別の話ですが、リアップのミノキシジル濃度はあまり高くないと言えるでしょう。
独占販売状態なので価格が高い
日本においてミノキシジルを配合した発毛剤はリアップだけで、大正製薬が独占販売している状況です。
リアップ発売前後、海外のミノキシジル外用薬の死亡例について論争があったことなどもあり、厚生労働省が新たに認可を出すのに消極的なため、大正製薬以外の会社からミノキシジル外用薬が新たに発売されていません。
そのため、これだけリアップが売れていても競争が起きず、価格が安くならないのです。

成分が濃いのに、リアップより2,000円ほど安い。
海外製の発毛剤の場合、リアップよりも成分が濃いのに安く購入できるため、リアップに7,000円以上も払うのはなかなかバカバカしいとも言えるかもしれません。
お店で購入するのがけっこうツラい
リアップをお店で購入する場合、薬剤師と話をしなくてはいけません。
経験のある方もいるかもしれませんが、お店でリアップの空箱を渡したり、「リアップください…」という一言を発するのは、かなり勇気がいります。
そのあとリアップの諸注意について解説されるため、当然、薄毛・ハゲ具合もチェックされますし、近所の人や知人に購入している姿を見られたくない方も多いでしょう。
ネットで購入することも可能ですが、どうせだったら高い効果に期待できる海外製の発毛剤の個人輸入に挑戦してみた方が有意義と言えるかもしれません。
まとめ:本気で生やすなら、リアップは…?

本気で発毛したいなら、リアップがベストな選択しでしょうか?
リアップの大きなメリットとしては、日本の製薬会社が作っており安心感が高いという点でしょう。
しかし、配合されているミノキシジルはそこまで濃いワケではなく、値段もボッタクリとは言いませんが中身の割に高く設定されているとも言えます。
また、海外製の発毛剤は安全性が心配になる人もいますが、発毛剤を作っているような海外の製薬会社は、世界中に拠点を持っているような大企業で、ほとんどが日本の製薬会社と同等以上のレベルです。
そのため、リアップよりも成分が濃くて価格も安い、海外製の発毛剤を個人輸入して使ってみるのも十分アリと言えるでしょう。
個人輸入と聞くとハードルが高いようにも聞こえますが、最近では輸入代行サイトを使えば、Amazonや楽天で買い物をするのと変わらない手軽さで購入でき、高い手数料なども必要ありません。
別記事「【決定版】最強の発毛剤ランキング」では、海外製の発毛剤情報もまとめているので、興味のある方はぜひご覧ください。